■上場２日目のＩＰＯ：アーバネットコーポは、一時60.9万（+8.3万)の高値まであり、昨日の低い初値を取り戻すかのようでした。ただ昨日の初値は、前後にIPOがないという好条件を考慮するとやはり意外な低さでしたね。(初値上昇率：アーバネット+42.9% ウィル不動産販売+110%、 総和地所+69.4%)

■公募組は熾烈な競争の末、貴重な公募株をゲットしたのに初値ではあまり報われない結果でした。ブック時点の競争率と初値の上昇率が以前ほど比例しなくなった印象です。

■ＩＰＯブームによってブック参加者の層が厚くなり、
・小型１株単位のIPOであれば、あまり内容や業態に関係なく、ほとんど
　がそこそこ高倍率化してしまう。
・大日光エンジニアリングのようにそこそこの競争率があっても、いきなり
　公募割れをおこしてしてしまう。
・ＵＳＪのような割高でジャブジャブＩＰＯ、テラネッツや中広の割れ幅
　大きめＩＰＯも全て仮条件上限で公募値が決まってしまう。またＢＢ時点
　で極端に当たりやすいというようなことはなかったが、上場当日フタを
　開けてみれば大幅売り気配スタート。
・・・こんな現象も目に付きますね。

■理由としては、やはりセカンダリーの低迷で初値買い参加者が増えない、資金が入ってこない点があります。誰もが安心でうまみのある、公募獲得⇒初値売りをめざせば、誰が初値を吊り上げてくれるのかという事になってしまいます。

■さて４月ＩＰＯといえば、去年はジェイテック（人材派遣）が公募比９倍超の初値を叩きだしたり、季節的には初値が飛びやすいイメージがあります。今年も多少は見せ場を演出してくれることを期待しますが。。。。