市場 公募割れ 前年比
地方３市場 ７社(全社公募割れ） ---
ジャスダック １２社 ＋9社
ヘラクレス ２社 ＋1社
マザーズ ３社 −1社

今日の日経14面には、2007年度（07年4月〜08年3月）の新興市場IPOに関する記事がありました。そのなかの公募割れに関する記述を表にしましたが、やはり地方新興市場の惨状が目立つ結果となりました。一方で「強いものにつけ」の傾向はあるようで、マザーズやＨＣのIPOは意外にも健闘の初値を残していました。

■地方新興３市場（セントレックス・アンビシャス・Ｑボード）は、まず上場社数が前年度の1/3以下の７社にまで激減。（特に名証：セントレックスは、前年度14社から僅か３社に減少） その上、７社全てが公募割れという極めて厳しい結果でした。

■ジャスダックＩＰＯは、３９社中１２社が公募割れとなり、前年度より９社増加しています。特に昨年末から今年3月までの100株単位ＩＰＯの相次ぐ公募割れが響きました。ＩＰＯの弱気ゾーンがジャス100株単位案件にまで広がってきた印象です。
　
■マザーズとヘラクレス：ＨＣも上場社数の減少がきつく、前年度の４５社から１６社（-29社）と急減しています。ただ公募割れは、前年度より＋１となる２社で済んでいます。そしてマザーズ、24社が上場しましたが、公募割れ社数は−１社の３社とかなりの健闘です。全体地合いの悪さや他市場の大幅悪化から思えば、マザーズとＨＣは高い勝率を維持したと言えます。IPOの２極化が盛んに語られましたが、数字にもその結果がよく表れましたね。

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