現在の上場予定はIPO:プライムワークス(マザーズ)1社しかありません。プライムW上場日は連休明け後の5月23日ですが、今回の「IPO空白期」はなんと史上最長となるそうです。前回4月9日のアールテック・ウエノ上場〜5月23日プライムワークス上場までブランクは「44日間」で、00年以降で年末年始の空白を含め最長のブランクだそうです。以前の最長記録は05年始と07年始の「42日間」でしたが、今回はそれらを2日ほど上回ることになりそうです。

ただしIPOや市場を取り巻く状況は、長い目でみれば最悪とまでの印象はありません。たとえばメガバンクのみずほは、2003年4月は58300円まで売り込まれ、住金の2002年最安値は36円!でした。真偽はともかく共に倒産懸念までを織り込んだ安値でした。もちろん当時の日経平均も7千円〜8千円台のバブル崩壊後の最悪期でした。去年高値からは暴落した印象の日本市場ですが、この時代からみればまだまだ余裕があります。そして確か2002年の秋頃のことだったと思います。あの東京IPOが立ち行かなくなり、身売り話まで出てきたのです。(実際に営業権を譲渡し再出発。) つまり東京IPOが経営不振に陥るほどIPOをめぐる状況は悲惨だったのです。現状はIPOの数こそ激減していますが、東京IPOのトップページを見てみると、FX等の広告バナーが賑やかで、コンテンツも充実、セミナー等も活発に行われている様子です。FX系の広告が多いことに時勢を感じますが、IPOというコンテンツがアクセスを集め、人を呼び込むだけの魅力をまだ維持しているのは間違いのないところでしょう。

今年ここまでのIPO社数は本当に少ないですが、制度上の過渡期(売買単位統一・株券の電子化)や上場審査、大証とジャスダックの統合などの難問をクリアすれば、2年前のようなIPO社数は無理としても少数精鋭のIPO上場体制は可能だと思います。どのような状況下でもIPOによる資金調達を必要とする企業は必ずあるはずですし、何より営業戦略的にIPOがなくてはならないのは証券会社そのものだからです。