■市場別ＩＰＯ社数（今年１〜６月）
上場市場 2008年上場社数 2007年同期 前年比
ジャスッダック １０社 32社 −22
マザーズ ７社 １5社 −8
ヘラクレス ３社 １５社 −12
東証２部 ３社 4社 −1
セントレックス １社 1社 ±0
アンビシャス １社 4社 −3
東証１部 ０社 2社 −2
　　　　　　　
本日も新規承認はなく、ＩＰＯは月イチペースがすっかり定着したかのようにも見えてしまいますね。今日は６月までの上半期で市場別のＩＰＯ社数を表にしてみました。

全市場合計で昨年上半期７３社から、今年は２４社とほぼ1/3に激減しています。そのなかで落ち込みが特にきついのがヘラクレスで、昨年は15社とマザーズと同数あったのが今年はわずか３社に激減しています。これにはまず、アスキーソリューションズの不祥事(上場直後の業績修正、架空売り上げ、大証から改善報告書提出や金融庁から課徴金納付の命令、そして上場廃止)がありました。この影響で大証ＨＣのＩＰＯ審査がかなり厳格化していることが想像されます。そしてジャスダックとの統合の話がなかなか進展しないのも少なからず影響しているでしょう。

そして地方新興市場にＩＰＯを出せないのはしょうがないとしても、天下の東証１部がそれ以下の0件にとどまっているのは相当にお寒い状況ですね。東証１部の案件というと前半は低調、年末にかけて急増というが例年のパターンです。しかし今年は大型案件をこなせるような地合いとは程遠く、調達金額が大きくなりがちな東証１部のＩＰＯは低調どころかゼロとなってしまいました。春ごろ上場申請までされていた超大型の生保が事実上の上場延期、かなり残念な結果となりました。