株券電子化に伴うＩＰＯ、ＴＯＢ、ＰＯなどの休止期間　　　

　　　株券電子化とＩＰＯスケジュール

■年末年始ＩＰＯ空白期
上図は以前にも載せた年末からの株券電子化に伴うスケジュール（休止期間）です。IPOの新規上場上場も〜新年2月9日までの間停止となります。電子化の影響で、年内のＩＰＯは例年より１週間早く終了しました。ただ従来も1月のＩＰＯはあったり無かったりでしたので、事前に言われていたほど、年末年始のＩＰＯ空白期が長くは感じませんね。それでも去年と比べて15〜16日ほど長い空白期となりそうです。

■来年のＩＰＯはいつ承認されるか
去年の第1号ＩＰＯは2月1日上場の「デジタルハーツ」でしたが、来年は早くても2月10日以降のＩＰＯ再開となります。去年の日程を見たところ、既に12/21日には、デジタルハーツの新規承認が発表されていました。ですから今年も、ギリギリで年内に新年ＩＰＯが発表される可能性もほんの僅かですがあります。
　ただこのあたりは株券の電子化がスムースにいくかにかかっています。証券各社と保振機構は先月終盤の3連休中に、「株券電子化」の一斉リハーサルを行ったりもしています。いずれにしても株券電子化は新年の最大級イベントでありことは間違いありません。これがどこかでトラブってしまうと、新年のＩＰＯが先送りになる事態もありえますね。

■分割実施の１８銘柄が売買停止
ＺＡＩなどの雑誌には秋ごろから告知されていましたが、電子化に伴い18銘柄が25日から30日(実質は1月4日）まで売買できなります。銘柄は、ｆｏｎｆｕｎ、コカセントラ、日本紙、電通、ラウンドワン、シダックス、トウアバルブ、京都友禅、りそなＨＤ、三井住友ＦＧ、札幌北洋ＨＤ、八千代銀、みずほＦＧ、ＤＳキャピタ、原弘産、ＪＲ東日本、ＮＴＴ、インプレス です。　
　これは電子化もありますが、例の100株単位統一に向けての作業でもあります。一歩先にＭＵＦＧなどが1株→100株単位への移行を済ませています。それにしても、新興市場などの1株単位銘柄が全て100株に移行するのは、とてつもなく大変な作業に思えますね。