IPO:3258 常和ホールディングス
　　　　(東証2部･みずほ証券主幹)　
　　 □上場日:6/23　　 □ＢＢ期間:6/4〜6/10
　　 □事業内容: オフィスビル事業、ビジネスホテル事業等
　　 を展開するグループ持株会社
　　 □公開株数：　200万株/100株単位　想定価格：1720円
　　 □幹事団：　みずほ証券(主幹事)
　　　 三菱UFJ証券、大和証券SMBC、日興シティG証券、
　　　 岡三証券、水戸証券、SBI証券、 マネックス証券
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会社側の今期予想（平成22年3月期）
　　-----------【会社側予想】-------------------------------
　　・売り上げ：　＋6.2％
　　・経常利益：　＋3.9％
　　・当期利益：　＋5.5％ 　　
　　・予想ＥＰＳ：　194.8円 （前期91.3円）　　　
　　・配当予想：　　50円（前期40円）　　
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不動産関連ながらも賃貸が主力とあって、プチ不動産バブル崩壊の影響は受けず、小幅な増益を続けています。平成22年3月期も小幅な増収増益予想となっていて、収益の安定性は高いようです。配当は40円→50円の増配予想ですが、うち10円は上場記念配としています。想定価格1720円での予想配当利回りは2.9％になります。

類似銘柄各社との予想ＰＥＲ比較
　　★常和ＨＤ　　　　　　約9倍　　　　
　　・ヒューリック　　　　9.9倍（特益分含まず）
　　・ダイビル　　　　 　　25.1倍
　　・ＮＴＴ都市　　　　　　26.4倍
　　・立飛企業　　　　　　22.8倍
　　・サンケイビル　　　　33.6倍
　　・平和不動産　　　　　26.9倍
　　・ＴＯＣ　　　　　　　　　17.6倍
　　・京阪神不動産　　　　9.2倍　　

昨年上場したヒューリックと関西圏の京阪神不動産を除くと、ほとんどがＰＥＲ20倍台の評価となっています。想定価格1720円ベースでＰＥＲ9倍程度の常和ＨＤには、ＰＥＲでは割安感があります。

ただこの状況は、IPO:ヒューリック（昨年11月）の上場時も同様でした。ヒューリックは、参考銘柄に対し明らかな割安感がありましたが、人気・評価ともさっぱりのＩＰＯでした。仮条件を大幅値下げしたうえ、公募価格は仮条件の最下限で決定、ＢＢが集まらずＯＡは全株中止。初値は470円→425円と−9.6％の公募割れでした。ＢＢ時点で既に株主優待まで発表するサービスぶりで、なんとしても上場(資金調達）したい意思は感じましたが。。。

　ヒューリックの上場時は、連続下限決定＆公募割れ街道まっしぐらのいわば最悪期。当時に比べれば、現在の地合いは大きく改善しています。東証2部の不動産ＩＰＯではありますが、今後の仮条件の設定やＢＢ状況を注視してみます。

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