6626:ハウスコム（JASDAQスタンダード･大和証券主幹事）□上場日 6/23日
□ＢＢ期間 6/7日～6/13日
□事業内容：賃貸建物への入居者の仲介斡旋及びその他付随業務
□公開株数：公募:70万株 売出：--株 ＯＡ:10.5万株
□想定価格： 600円（吸収金額：約4.8億円）
□幹事団:
大和証券（主） 野村証券 SMBCフレンド証券 岡三証券
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★6626:ハウスコム 不動産関連のＩＰＯ
大和証券主幹事でのＪＱスタンダード上場、吸収金額4.8億円と軽量感はあります。大東建託（1878 Ｔ1）の子会社にあたります。業績予想の方は、ここ３年の経常利益はほぼ横ばいに近く、ＥＰＳは103円→94.8円→91円（24年3月予想）と推移し安定型。配当は、無配→24.3円予想と高めです。
★類似比較：ＰＥＲ比較で割安感は？
事業内容はわかりやすく、賃貸建物（アパート･借家等）の仲介斡旋で、アパマンやＣＨＩＮＴＡＩ（現エイブル）を想像するとわかりやすいでしょう
6626:ハウスコム 約6.6倍・8889：アパマン 0.0倍 赤字
・3272：エイブル 3.7倍
・8850：スターツ 5.6倍
・8898：センチェリー21 12.6倍
不動産業界全体に言えることですが、財閥系の超大手を除くとＰＥＲ評価が低いのは昔からです。特に、財務基盤が弱く倒産リスクが高いことから新興･小型の不動産関連は特にその傾向が顕著です。その中で不動産仲介業というと特に華があるわけでもありません。
ハウスコムの予想ＰＥＲはざっと6.6倍程度、同じＪＱで賃貸仲介の「ピタットハウス」を展開する8850:スターツと比べても、特に割安感はありません。
★弱材料多く、注目度ももう1つ
・アイディーホームのトラウマ
まず気になるのは、直近不動産関連のアイディーホームが-36.8％もの大幅公募割れをおこしていること。アイディは、規模も大きめ、何より震災直後の上場であったことが公募割れの理由とされます。同じ不動産系でも業態は異なりますが、事前予想に比べてもかなり大きな下ブレ初値だったこともあり、トラウマ的に避けられる可能性が強いと思われます。
・親子上場への風当たり
そして嫌われがちな「親子上場」であること。東証1部の大東建託が過半数以上の株式を握っていて、いわゆる親子上場にあたります。（今回売出はなし） 直近では、昨年末のテラプローブが、実質的にエルピーダメモリの子会社に近く評判もいま1つでした。初値は小幅に公募割れしました。
・人気銘柄と同日上場
上場日をみても、１番人気になりそうなＤＭＰと同日上場です。ＩＰＯバブル期の集中上場は、注目度を上げるお祭り効果までありましたが、今は２極化が顕著で地味銘柄はどうしても不利になります。
上記に加え、業種人気、業績、成長性という面でも特にインパクトがなく、現状では人気化は難しいＩＰＯに見えます。
唯一の期待は、4.8億円と超軽量案件であること。もし、先行するクロタニコーポなどが初値・セカンダリーとも想定以上に好調ならば、軽量感に着目した買いが入る可能性もあります。あとは高めの配当利回りが評価されるか？
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（↑5/30日追記：すいません、売り切れとなりました）
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