3277:サンセイランディック（JASDAQ･野村主幹事）■上場日 12/13日
■ＢＢ期間 11月25日〜12月1日
■事業内容：底地等の権利調整を伴う不動産を中心とした不動産販売事業，
戸建て注文住宅等の建築事業等
■公開株数：公募:90万株 売出:75万株 OA:24.75万株
■想定価格： 600円（吸収金額：最大約11.3億円）
■幹事団:
野村證券（主）
みずほインベスターズ証券
大和証券キャピタル・マーケッツ
ＳＭＢＣ日興証券
岡三証券
いちよし証券
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IPO サンセイランディック（3277） 新規承認 IPO リブセンセンスに続く、12月のIPO第2弾になります。主幹事は野村證券、市場はジャスダック･スタンダード。想定価格は600円、一単元あたり6万円程度とまたも低単価IPOです。吸収金額は約11億円程度となっています。
事業内容 ニッチ不動産関連？サンセイランディックの事業内容を見ると、「底地」をはじめとした権利関係の複雑な不動産の再生をメインに手掛ける「やや特殊な」不動産会社となっています。
会社の説明を読んでいると真っ先に頭に浮かぶのは「地上げ」です。地上げというと聞こえは悪いですが、権利関係の複雑な土地の権利を調整し、社会的価値を何倍にも高めて販売するという、ニッチかつ付加価値の高い業態といえます。
単なる不動産販売業というより、特殊なノウハウを必要とする不動産再生･流動化（アルデブロ、サンフロンティア不、やすらぎ等）に近い印象を受けます。
※底地とは：第三者に貸している土地のこと。複数の権利者が存在することによって自由な活用ができないため、そのままでは価値が極めて低い。
近年の業績推移この数年の経常利益の推移は以下のとおりで、バラツキがあります。ただ今12月期（グラフ一番右）は、すでに半期分だけで下の実績となっており増益は固いところでしょう。
不動産関連IPOの現状 初値見通し ⇒ にほんブログ村・ＩＰＯへもしこのIPOが数年前の都心部の不動産プチバブル期に登場していたなら、かなりの高評価を受けたことでしょう。リーマンショックを経た現在では、いくつかの不動産流動化銘柄（クリード・パシフィック等）が退場、アルデブロ（不動産再生）はADRによる事業再生中、という状況です。
今年上場した不動産IPO群をみても、ＩＤホーム（-36.8％公募割れ）、ハウスコム（-3.3％公募割れ）、日本管理センター（公募同値） と全社さえない結果に終わっています。
現状では、サンセイランディックも、地合いや後続の新規承認を見ながらの様子見案件といった感じでしょうか。
もし,噂どおり12月IPO社数が多く、SNSゲーム関連等の人気業種のIPOが登場すると、埋もれてしまう可能性もあります。今後登場するIPOの数とスケジュールに注意したいと思います。
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