2930 北の達人コーポレーション（札証アンビシャス･日本アジア証券主幹事）■上場日：5/29日 ■ＢＢ期間：5/11日〜5/16日
■事業内容：オリジナル健康食品,化粧品,雑貨の企画,開発,製造,販売事業
■公開株数:公募5万株 売出:15.25万株 OA:（無し）
■想定価格：1200円（吸収金額：最大約2.4億円）
■幹事団:
日本アジア証券（主幹事） SBI証券
IPO ベクトルで主幹事、今後も主幹事予定があるとのこと------------------------------------------------------------------------------
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4年3ヵ月ぶり！アンビシャスにＩＰＯ承認！北の達人コーポレーション（2930）画像は平成18〜23年までの実績で、上が売上げ、下が経常利益のグラフになります（出所:目論見書） 5年スパンで見ると、売上げの伸びは大きく、利益は年によってややバラツキがあるようです。
また24年2月（見込み）は増収増益、25年2月（予想）は大幅な増収増益（売上＋40％・経常＋68％）と業績面は順調です。
ここまで配当実績はありません。23年現在の従業員数18人と小所帯企業です。
★想定価格は1200円、吸収金額は約2.4億円といわば超軽量案件です。ただ、公募割れの連続で、実質「開店休業」状態にあった地方市場のIPOということで、不透明要因も内包している案件と言えます。
★札証アンビシャスへの新規上場は、インサイト（2008年2月）以来で、実に4年3ヵ月ぶり と超久々になります。下に比較的新しいアンビシャス案件をあげましたが、３社とも公募割れで下落率が高めなのが特徴となっています。
・インサイト（2008年2月） 公募1000円→初値770円（-26.0％公募割れ）
・オストジャパンＧ（2008年2月） 公募11.7万円→初値10.1万円 （-13.7％公募割れ）
・テラネッツ （2007年2月） 公募12万円→初値9万円（-25.0％公募割れ）
IPOバブル期には、アンビシャスやセントレックスでも大化けした銘柄がかなりありました。しかしIPOが下り坂に入ってからは公募割れの連続で敬遠され、ここまでIPOを出せない状況にありました。
★事業内容も近く、アンビIPOであった健康コーポ（2006年上場）は、公募5.6万→初値19.4万（約3.5倍化）と大化け・・・そんな時代もありましたが。。。
★公募・売出の比率をみても、売出が公募の約３倍と高いのが気になります。また、ＯＡ売出が無しなので、もし売り気配で始まった場合の堤防機能が存在しないことになります。下落率が高くなるリスク要因になります。
★業種人気は中立ですが、軽量感と業績は悪くありません。一応、年明け第1号と同じくＧＷ明け第1号も、以前はプラス要因（アノマリー）とされていました。
◆ 現時点での見通し
やはり、本当に地方市場ＩＰＯが復活できるほどまでに地合いが回復したのかは、かなり不透明です。
上記の売出比率の高さや大株主にＶＣが散見されること、マイナーな主幹事も懸念材料です。堤防役のＯＡ無しや過去のアンビ事例から、下ブレした時のリスク（下落率）は高くなる可能性もあり、仮条件やＢＢ人気などを見ながら慎重に判断した方が良さそうです。
ともあれ、リートにしろ地方ＩＰＯにしろ、以前だったら「完全に拒絶」されていた案件が、復活しつつあります。まだまだ打診的な動きですが、「ＩＰＯ春の息吹」を少しだけ感じることができました。
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