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今年3月に上場したキャラクター開発を手掛けるディー・エル・イーなど、上場直後に大株主のベンチャーキャピタルが保有株を売却するケースが見られます。
Bさん ロックアップ条項の例外規定ですね。公募価格の1.5倍以上になったら、既存株主が放出してもいいという話。昨年からこの例外規定をつけるケースが増えている。
Aさん あれは発行企業のオーナーや経営者に対し、IPOのインセンティブを与えるためじゃないかな。これまでは初値がどんなに高くても、ロックアップ条項によって一定期間は持ち株を処分できなかった。最近は経営者の間に「上場しても何もいいことはない」という雰囲気が広がっていたんですよ。それを解消し、既存株主にもメリットを与えるためにできたルールだと思う。ただこれはあくまで主幹事証券と発行企業の取り決めにすぎず、今後締め付けが厳しくなる可能性がある。 （後略）
（元記事は→ http://shikiho.jp/tk/news/articles/0/40709 )
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IPOのロックアップ条項の例外規定（公募価格の〇〇倍以上でロックアップが解除）
いつの間にやら、この例外規定が付くのが普通になりましたが、ずっと以前からあったわけではありません。例えばあのガンホーがIPOした時代には、そんな規定はなくガチガチにロックアップがかかったガンホーは、ほとんど大口の売りがでない、超引き締まった需給状態のもと、まさに青天井のようなセカンダリーを演じたわけです。
正確な記憶ではありませんが、恐らくこの例外規定を始めたのは野村証券で、当初は野村主幹事のIPOだけでしたが、段々と他証券幹事のIPOにも広がっていきました。ちなみに最近でも、ムゲンエステート（いちよし主幹事）、東武住販（東洋主幹事）、ポバール興産（東海東京主幹事）などでは、ロックUP解除規定はありません。やはり野村を中心とした大手証券の主幹事IPOに多い印象です。
また、当初は公募の２倍以上で解除も多かったのですが、最近は1.5倍以上がほとんどです。さらに、以前は『市場での初値形成後』という条件も添えられていましたが、昨年のIPO:Nフィールドから無くなりました。つまり、気配段階で1.5倍を超えたなら売りを出せるようになったのです。ハードルが1.5倍に下がったり、色々な意味で大株主が売りやすくなっていることは間違いありませんね。
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上記はVOYAGE GROUPの日足チャートです。通常IPOは初日に突出した出来高となることが多いのですが、VOYAGEはロック解除の3600円を超えたところで勢いづき、3日目が最大の出来高となっています。ロック解除となったところでＶＣなどの大株主が売却、というのはありがちです。（実際に7/7付けで筆頭株主のポラリス第2号が73万株を売却した旨、ＩＲされています）
ロック解除の規定で初値が飛ばなくなるのは正直歓迎できませんが、100％悪いことばかりでもなさそうです。昔よくあった「初値だけは飛んだものの、即売り爆弾で暴落」という形（初値天井）も健全な株価形成とは言えません。気配段階からＶＣが売り板をだせることにより、極端な過熱初値が抑制され、セカンダリー相場につながるメリットがあるかも知れません。
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Aさん あれは発行企業のオーナーや経営者に対し、IPOのインセンティブを与えるためじゃないかな。これまでは初値がどんなに高くても、ロックアップ条項によって一定期間は持ち株を処分できなかった。最近は経営者の間に「上場しても何もいいことはない」という雰囲気が広がっていたんですよ。それを解消し、既存株主にもメリットを与えるためにできたルールだと思う。ただこれはあくまで主幹事証券と発行企業の取り決めにすぎず、今後締め付けが厳しくなる可能性がある。 （後略）
（元記事は→ http://shikiho.jp/tk/news/articles/0/40709 )
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正確な記憶ではありませんが、恐らくこの例外規定を始めたのは野村証券で、当初は野村主幹事のIPOだけでしたが、段々と他証券幹事のIPOにも広がっていきました。ちなみに最近でも、ムゲンエステート（いちよし主幹事）、東武住販（東洋主幹事）、ポバール興産（東海東京主幹事）などでは、ロックUP解除規定はありません。やはり野村を中心とした大手証券の主幹事IPOに多い印象です。
また、当初は公募の２倍以上で解除も多かったのですが、最近は1.5倍以上がほとんどです。さらに、以前は『市場での初値形成後』という条件も添えられていましたが、昨年のIPO:Nフィールドから無くなりました。つまり、気配段階で1.5倍を超えたなら売りを出せるようになったのです。ハードルが1.5倍に下がったり、色々な意味で大株主が売りやすくなっていることは間違いありませんね。
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上記はVOYAGE GROUPの日足チャートです。通常IPOは初日に突出した出来高となることが多いのですが、VOYAGEはロック解除の3600円を超えたところで勢いづき、3日目が最大の出来高となっています。ロック解除となったところでＶＣなどの大株主が売却、というのはありがちです。（実際に7/7付けで筆頭株主のポラリス第2号が73万株を売却した旨、ＩＲされています）
ロック解除の規定で初値が飛ばなくなるのは正直歓迎できませんが、100％悪いことばかりでもなさそうです。昔よくあった「初値だけは飛んだものの、即売り爆弾で暴落」という形（初値天井）も健全な株価形成とは言えません。気配段階からＶＣが売り板をだせることにより、極端な過熱初値が抑制され、セカンダリー相場につながるメリットがあるかも知れません。
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