IPOは夏枯れ,8月は4年ぶりのゼロ 秋の大型上場への準備か 
あすから名実ともに８月相場に入るが、新規株式公開（ＩＰＯ）市場が「夏枯れ」の様相を見せている。外国株、プロ向け市場を除いた新規の上場承認は６月19日の日本ビューホ以後途絶えており、このままいくと８月は１社もない公算が出てきた。
８月は夏休みに入る企業が多いことから、例年もＩＰＯは少ない月だ。それでも、昨年はＮフィールド（6077）とアメイズ（6076）の２社が上場。８月にＩＰＯ銘柄がないのは2010年以来、４年ぶりとなる。2010年のＩＰＯ銘柄は年間で22社と少なくリーマン・ショックの影響を引きずっていた。今年はすでに29社が上場している。年初には2013年の54社を上回る新規公開を想定する声があったものの、ここにきて急に足踏みしてしまった。
通常、IPOには公募や売出しのための告知や機関投資家への説明などが必要で上場承認の発表から上場まで１カ月程度かかる。既に上場していた企業の持ち株会社化による新規上場などを除いた純粋な新規上場は、現時点で取引所からの承認発表がなく、8月のIPOはゼロとなることがほぼ確実だ
市場ではスマートフォン向け無料通話サービスのＬＩＮＥや情報サービスのリクルート、外食大手のすかいらーくなどが年内に上場するとみられている。ＩＰＯに詳しいいちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は「秋の大型上場に備えて準備をしている可能性がある」と指摘、10〜12月にＩＰＯ集中するとの見方をしている。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕
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ここ最近の８月・９月・１０月のＩＰＯ社数と今年の傾向近年のIPO社数 ８月ＩＰＯ ９月ＩＰＯ １０月ＩＰＯ
2013年 ２社 ３社 ３社
2012年 １社 ３社 ５社
2011年 １社 ３社 ６社
2010年 ０社 ２社 １社
ＩＰＯ氷河期と言われた2010年は別として、８月はあっても1〜2社程度というデータになります。９月もそこそこ程度の社数で 本格的に動きだすのは10月から、という感じでしょうか。ただ今年はＬＩＮＥ、リクルート、すかいらーく、ｇｕｍｉといった大物ＩＰＯが複数控えていて、話題性や注目度の高さでは近年にない盛り上がりを見せそうです。
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