■今年1〜3月のIPOは、負け越し
今年１〜３月のIPOは21社が上場し、初値上昇組が10社、公募割れが11社となり僅かながらも公募割れが優勢となりました。また上場を断念した２社（ＭＩＤ都市開発 常和ホールディングス）も、公募割れを嫌っての上場中止に近いものがあり地合いの弱さを象徴しています。 また３月に限ってみても１２社中６勝６敗となりちょうど半数が公募割れ。さらに昨日の日経にありましたが、直近１年間（06年3月〜07年3月）は約32％が公募割れ、もう１年前（05年3月〜06年3月）は約15％が公募割れとなっていて、年々公募割れが増加していることが良く分かりますね。
■銘柄選択は分かりやすかった
IPO銘柄の選択については、百･千株単位VS１株単位の単純な分別でわかりやすかったのではないでしょうか。百･千株単位IPOは、任天堂絡みという切り口があった大西電気（上昇率+21％）を除いて全て公募割れ。業種、成長性、サイズなど深くは考えず、単純に百･千株単位は不参加で、結果的には良かったことになります。これに対し１株単位ＩＰＯに関しては、9勝2敗で8割強の高勝率でした。その2敗も赤字バイオのカルナバイオサイエンスと不人気業種の代表、不動産IPOのグローバル住販ですから比較的想定しやすい負け組みでした。（但し1株軽量のグローバルの割れ率−27.8％にはややサプライズあり）
ただこの売買単位による、あまりにも露骨な差別は疑問も残ります。きちんと毎年利益を上げ、配当も継続、そして中には公募値にも大きな割安感があったりもします。こんな企業が、仮条件大幅切り下げ、下限で公募価格、初値公募割れ、初値後さらに売り叩かれ、ではやっぱり普通ではないでしょう。新興全体のカサ上げが前提条件ですが、極端な割安はいつかは是正されるでしょう。一方で1株単位勝ち組も、比較ｃｏｍのようなパターン(公募45万⇒初値270万 昨日終値4万円！）が珍しくは無く、これも普通とはいえません、しかしこれがIPOの形であることも確かです。
見方を変えれば、短期資金側がIPOの100株単位への統一を拒絶している結果とも言えます。ただこの単位の統一は、誤発注防止などの大義名分もあり避けられないものでしょう。もう少しして100株オンリーとなった時、初値的にどのような審判が下されるのか興味津々ですね。
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| 1〜3月IPO社数 | 初値上昇 | 公募割れ | 同値 |
| ２１社 | １０社 | １１社 | ０社 |
| （３月：１２社） | ６社 | ６社 | ０社 |
今年１〜３月のIPOは21社が上場し、初値上昇組が10社、公募割れが11社となり僅かながらも公募割れが優勢となりました。また上場を断念した２社（ＭＩＤ都市開発 常和ホールディングス）も、公募割れを嫌っての上場中止に近いものがあり地合いの弱さを象徴しています。 また３月に限ってみても１２社中６勝６敗となりちょうど半数が公募割れ。さらに昨日の日経にありましたが、直近１年間（06年3月〜07年3月）は約32％が公募割れ、もう１年前（05年3月〜06年3月）は約15％が公募割れとなっていて、年々公募割れが増加していることが良く分かりますね。
■銘柄選択は分かりやすかった
| IPO社数 | 初値上昇 | 公募割れ | 同値 |
| １株単位IPO：１１社中 | ９社 | ２社 | ０社 |
| 百･千株単位IPO：１０社中 | １社 | ９社 | ０社 |
IPO銘柄の選択については、百･千株単位VS１株単位の単純な分別でわかりやすかったのではないでしょうか。百･千株単位IPOは、任天堂絡みという切り口があった大西電気（上昇率+21％）を除いて全て公募割れ。業種、成長性、サイズなど深くは考えず、単純に百･千株単位は不参加で、結果的には良かったことになります。これに対し１株単位ＩＰＯに関しては、9勝2敗で8割強の高勝率でした。その2敗も赤字バイオのカルナバイオサイエンスと不人気業種の代表、不動産IPOのグローバル住販ですから比較的想定しやすい負け組みでした。（但し1株軽量のグローバルの割れ率−27.8％にはややサプライズあり）
ただこの売買単位による、あまりにも露骨な差別は疑問も残ります。きちんと毎年利益を上げ、配当も継続、そして中には公募値にも大きな割安感があったりもします。こんな企業が、仮条件大幅切り下げ、下限で公募価格、初値公募割れ、初値後さらに売り叩かれ、ではやっぱり普通ではないでしょう。新興全体のカサ上げが前提条件ですが、極端な割安はいつかは是正されるでしょう。一方で1株単位勝ち組も、比較ｃｏｍのようなパターン(公募45万⇒初値270万 昨日終値4万円！）が珍しくは無く、これも普通とはいえません、しかしこれがIPOの形であることも確かです。
見方を変えれば、短期資金側がIPOの100株単位への統一を拒絶している結果とも言えます。ただこの単位の統一は、誤発注防止などの大義名分もあり避けられないものでしょう。もう少しして100株オンリーとなった時、初値的にどのような審判が下されるのか興味津々ですね。
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IPO:インサイト（アンビシャス）の承認があったので去年の地方上場IPOの初値をまとめてみました。
年初第１号ＩＰＯの初値と初値上昇率を一覧表にしてみました。データは2001年からで2004年が同日に２社あったので８社分ですが、見事に負け無し勝率100％となっています。
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スパンのとり方をキトー〜リアルコムとすれば、8社中7社が公募割れ（公募割れ率87％）となりますが、歴代でみてかなり深刻な状況であることには変わりありません。
そしてこちらもありがとうございます。とうとう総合でも２位に！
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