■今年前半の大型IPOランキング
IPO銘柄名 主幹事 公開枚数 吸収資金 初値上昇率
セブン銀行
(JQ)
野村他 37,3750枚
(1株)
523億 +20%
ヒューリック
(東1?)
みずほ
インベ
300,000枚
(百株)
170億?
モリモト
(東2)
大和 43700枚
(百株)
148億 −5.6%
FXプライム
(JQ)
みずほ
インベ
25900枚
(百株)
28.5億 −18.2%
トライステージ
(マザーズ)
日興 5040枚
(百株)
20.1億 −35.3%
TAIYO(東2) 野村 11871枚
(千株)
17.8億 −6.7%
リニカル
(マザーズ)
大和 10700株
(1株)
(35億→)
約16億
マネーパートナーズ
アールテック・
ウエノ(HCS)
三菱 2415株
(1株)
12億 +42%

■今年のIPOで調達金額の大きいものをまとめてみました。上場済み案件では調達100億円超のIPOはセブン銀行(509億)とモリモト(129億)のたったの2社しかありませんでした。これからブックが始まるIPO:ヒューリックを入れても、10月までで僅か3社だけです。超大型生保会社の上場見送り(延期)も報じられており、今年がいかに大型の資金調達に厳しい状況であったかわかりますね。

IPO:ヒューリック、まだ仮条件すら決まっていませんが想定価格564円からは、吸収170億円前後が見込まれます。公開規模としてはモリモトを上回り、今年2番目の大きさです。同じ不動産セクターで規模も近いことからモリモトは参考銘柄のひとつになりそうです。モリモトの初値は、巧者:大和主幹事のフォロー(OAあり)と初日の極端な売り物の少なさから−5.6%とごく小幅な公募割れで済みました。

■しかしIPO:ヒューリックは、想定価格ベースのPERが約13倍にもなっています。他の不動産銘柄、例えばT1の東京建物や野村不動産でさえPER7倍台にまで売り込まれていることを見れば、賃貸中心とはいえ相当に強気な価格設定です。今の地合いでは、価格設定や公開規模の見直しの可能性もありそうです。

IPO:リニカル(マザーズ・大和)は、当初より規模を縮小(35億→16億)したものの、新興IPOとしては上位のサイズになります。マザーズ案件ではトライステージ(20.1億)に次ぐ大きさです。同日2社上場となったトライステージは、−35.3%と今年最悪の公募割れ、マザーズ神話も今では全く通用しなくなりました。ただ四面楚歌に近い不動産業種に対し、リニカルには業種妙味が存在します。イナリサーチ、データHR、メディサイエンスに続く医療関連IPOであることはプラス材料でしょう。

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